チェスターコートについて

ARMAN TOKYO店長です。

 

いよいよ寒くなって参りました。

少し前まで暖かかったのが嘘のようです。

 

僕の地元は宮崎なのですが、南国と言えど普通に寒いです。「宮崎って冬も暖かいんでしょ?」と聞かれることは多々ありますが、普通に寒いです。「宮崎って冬ないんでしょ?」と聞かれることも多々ありますが、普通に寒いです。

はい、普通に寒いです。

そして南国育ちの人間は、もちろん個人差はあるとは思いますが、寒さに弱いです。普通に冬は寒い地域なのに、寒さに弱いってのもおかしい気はしますが、そこには深く触れずに先に進みましょう(つまりこれは、だいぶ僕の主観に依存している判断でございます。統計を取ったわけではないのであしからず)。

 

そんな南国育ちで寒さに弱い僕ですが、冬は好きです。

なぜなら、僕はコートが、特にチェスターコートが好きだからです。寒さ万歳でございます。

まぁ僕は年中丈の長いものを着ているので、特別冬限定ということもないのですが、やはり裏地がついていて、ある程度生地に厚みのある「ちゃんとした」チェスターコート(薄手のチェスターがちゃんとしていないということはありませんが便宜上こう定義します)を着ることができるというのは格別であります。

 

もちろん流行りということもありまして、チェスターコートというものは一着は誰もが持っている洋服であるとは思います。しかし、だれもが持っているからこそ、僕はチェスターコートに対して特別の思いを、おそらく平均以上の愛を持っていると自負しています。

 

偏愛がなぜ生まれたのかを御説明致しますと、つまりそれはある一本の映画が原因なのです。

『ロックストック&トゥースモーキングバレルズ』(以下ロックストック)というのがその映画です。マドンナの元旦那ガイ・リッチー監督の出世作ですね。映画好きの方からするとえらくベタなところにいったな、と思われるかもしれませんがあしからず。初回なのであえてベタにいきます。

ガイ・リッチー監督は最近だと『シャーロック・ホームズ』が有名でしょうか。そちらについても語ることは溢れんばかりにありますが、今日はひとまず前者について話しましょう。見てない方もいらっしゃるでしょうし、ストーリーにはあまり触れないことにします。まぁ、それなりの複雑さを持った話なので、要約の技量がない僕に語ることはそもそもできなかったとは思いますが。

 

『ロックストック』はまず脚本の構成が巧みです。いろいろなところで物語が同時に進んでいき、最後には綺麗に収斂します。一見理解し難そうですが、そこを上手く仕上げているのがガイ・リッチーの手腕でしょう。この手の映画を撮らせたら彼の右に出るものはいない気さえします。

そして、なにより登場人物がかっこいい。後に詳しく触れますがとにかくかっこいいのです。

何年か前に某雑誌でかっこいい映画100選的な企画がありましたが、『ロックストック』もランクインしていた記憶があります。それはつまり、主観を排し、客観的に見てもそれなりにかっこいいということであると思います。万人受けするというとまた違う気もしますが。

どうしても、かっこいいけれど面白くない作品というものは存在すると思います(ジムジャームッシュ監督の『パーマネント・バケーション』は僕の中でその典型です)。おそらく僕の理解力の無さも『パーマネント・バケーション』においては関わってきていますが、『ロックストック』はおもしろさ・かっこよさどちらも秀でていると僕は思います。

 

『ロックストック』を初めて観たのは19歳の時でした。僕は比較的ファッションというものに関心を持つのが遅かったと思います。大学に入り、古着というものを初めて買ったのもその頃でした。

そしてこの映画作品が、以後僕の洋服をある程度規定していくことになりました。

 

『ロックストック』の舞台はイギリスなのですが、僕のその頃のイギリスという国のイメージは、とにかく紳士的というものでした。ジェントルマンの文化といいますか、服装にしても何にしてもとにかく紳士。もちろんそういう面はイギリスっぽさではあると思います。その紳士さにあこがれを抱いていたこともありましたが、そのイメージを良い意味で壊したのが『ロックストック』でした。

 

まぁ、とにかく『ロックストック』では洋服をラフに着ます。

ロンドンの下町が舞台というのもあるのでしょう、悪い言い方をあえてするなら不良っぽい感じです。

どの登場人物が着る服もある程度かっこいいのですが、その中でも目を惹かれたのが今日のお題のチェスターコートです(ようやく辿り着くことができました)。

僕のイメージにおけるチェスターコートはとにかく紳士的なものでした。かっちりきっちり。田園を臨みながら紅茶を飲み芸術の話をする高貴な方々が着るイメージです。しかし、『ロックストック』の登場人物はそれをラフに着てしまう。初めて観たときはえらい衝撃でした。前述のとおりコートのみならずほかの服ももちろんかっこよかったのですが、次の日大学をさぼって買いに行ったのはチェスターコートでした。

 

もちろんかっちりしたチェスターコートの着方が悪いとは言いません。そのような着方も僕はしますし、かっこいいとも思います。

しかし、僕にとってあの着こなしのインパクトを越えるものもそうないなとは思います。19歳という青春真っ只中(遅いでしょうか)にいた店長青年の脳裏に、それは永遠焼き付くことになってしまいました。一種の根本的な、つまり土台となる思想が生まれてしまったのでした。

ちなみにチェスターコート着こなしかっこいい映画の次点は『ドラゴンタトゥーの女』ですね。デヴィッド・フィンチャー監督作品特有のダークな雰囲気も相まって、ダニエル・クレイグの着るチェスターコートはとてもかっこよく見えます。

 

まぁ、しかし大げさですが、『ロックストック』を観たというのは、転機と言える貴重な映画体験でした。それからずっと僕はチェスターコートが好きです。毎年買い足している気がします。

 

というわけで、僕はチェスターコートをお勧めするときだいぶ力が入っているかもしれませんが、それは愛ゆえでございます。

 

ネットで拾ってきた『ロックストック』の画像をぺたぺた貼っていこうと思いましたが著作権的なやつが怖いので貼っておりません・・TSUTAYAへGOしてぜひDVDを借りて観ちゃってください。そして店頭にて語らいましょう。

 

さてさて、だいぶ最後になってはしまいましたが、2着のチェスターコートをご紹介させて頂きたいと思います。

 

 まずは

DKNY Chesterfield coat

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王道、プレーンなチェスターコート。私服はもちろんお仕事でも使って頂けるかと。

特筆すべきは素材とサイズ。

素材はカシミア100%。とにかく軽い。そして暖かい。

サイズはメンズのMくらいでしょうか。ゴールデンなサイズです。古着のコートというとどうしてもサイズが・・と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、ご心配なく。

昨今の主流に反するタイトなフィッティングは今だからこそ逆にアリだと思います。

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2着目

COMPTOIR DES COTONNIERS Chesterfield Coat

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こちらもシングル。形はプレーン。サイズはこちらもメンズMほどとゴールデン。

着用時のシルエットがとても綺麗です。

素材に麻が使われています。独特の風合いがあってよいです。

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他にもコート類はプレーンから変り種まで充実しております。

ぜひ店頭にて好みの一着をお探しください。

 

さて、気付けばその辺の大学生が書くレポートくらいの長さになってしまいました。

こんな感じで、できるだけ更新頑張ります。それでは。

 

ARNAN TOKYO店長